【1日目】

【2日目】

【3日目】


【2日目】

「入間交流センター」にて朝食 ⑦


 焼き鮭、卵焼き、漬物‥‥。シンプルでほどよいボリュームの朝食は、前夜のお膳と同様、「ピコット」の皆さんによるもの。作り手の顔が見える食事はほっとします。
 食後は、建物の周辺を散策しました。すると、グラウンドの桜の木の下にピザ窯を発見。入間交流センター長の松村千弘さんたちが、雑誌などに載っている写真を見ながら手づくりしたものだそうです。ピザ窯は、小学生の合宿でのピザパーティや、ピザを焼きながらの婚活イベントで活躍しているそう。こんなところからも「雲南を盛り上げよう!」という気持ちが伝わってきました。(酒井)

「木次酒造」 ⑨

 「木次酒造」の代表銘柄は「美波太平洋」。太平洋に面していないのになぜとよく聞かれるそうです。大正12年の創業当時、銘柄名は大きく、南太平洋海域のきれいな海をイメージしたお酒にということで、「南太平洋」と名付けたのだそうで、その後「美波太平洋」に。「美波」は「びば」とも読め、これはイタリア語の「viva(万歳)」にも通じるという、なんともおおらかな名前なのです。
 いまは蔵元である川本康裕さんが杜氏を務めています。「うちの仕込み水は少し甘みが残るので、酸味を生かして、キレのよい後味になるように作っています」とのこと。いちばん驚いたのは、もろみにほとんどかい入れをしないと話されたこと。自然の対流にまかせるという潔さに驚きました。
 この日の夜、無濾過原酒生「美波太平洋」をいただきました。酸がほどよくて後味すっきり、それでいてやさしいふくよかなお酒でした。(佐藤)

菜の花にて昼食 ⑪

 2日目の昼食は、木次駅の近くにある穀物菜食(マクロビオティック)のお店、「菜野花」でいただきました。食品添加物や動物性原材料を使わないメニューには、地元食材がたっぷり。この日は七分づきの仁多米のご飯(島根県仁多郡のお米)、干しゆばスープ、お麩カツなど、どれもおいしくいただきました。完食してお腹いっぱいになったけれど、胃もたれしないのもうれしい!
 「食べ続けていると体調がいいんですよね」という村松優さんをはじめ、市役所のみなさんも、よくここで作られたお弁当を配達してもらって食べるそうです。お子さんのアレルギーがきっかけになりご夫妻で始められたお店で、食事のほか、オーガニックの石けんや虫除けスプレーなど地元商品から輸入品まで販売していて、他ではあまり見ない品揃えは興味深かったです。(秋元)

「八日市ギャラリー&一文上がり茶屋」 ⑬

 木次町八日市地区の「八日市ギャラリー&一文上がり茶屋」を訪れました。場所は、八日市交流センターのお隣です。「地域交流の場」をめざし、サイクルショップだった空き屋を借り上げて、ギャラリーを併設したカフェとして2013年4月に誕生したそうです。お店を運営しているのは、地元の女性たち。
 観光客にはだいぶ認知されているようですが、もっと地元の人にも来てほしいとのことでした。
 裏庭側には、座り心地のいいソファのテラス席もあり、のんびりした時間が過ごせそうです。地元で廃業される老舗和菓子店の味を伝えるために、スタッフの方がつくり方を習ってきたという、手づくりの桜餅をいただきました。
 ちなみに、「一文上がり」とは、商家が水害から家を守るために、貯蓄ができるたびに家の土台を少しずつ高くしたことに由来するそうです。治水が行き届いた今は、ほとんど残っていないようですが、カフェの隣の家に、それを見ることができます。(川崎)

「佐世だんだん工房」 ⑭

 2日目は、空き家をリノベーションした飲食&宿泊が可能な交流施設「佐世だんだん工房」に宿泊しました。土間と小上がりになった1階が飲食スペース、宿泊は1階と2階に2部屋ずつ。宿泊施設でもあるけれど、実はいろんな人が夢や考えを実現させるために集う場所らしいです。地域発展のための意見交換会や、地元のお母さんたちの交流イベントが開かれたり、期間限定で自分のカフェやショップをオープンできたり。変幻自在なチャレンジスペースといった印象です。島根おこし協力隊でもある小倉健太郎さんが管理を担当し、オーナーを務めるのは黒崎寿夫さん。黒崎寿夫さんって、いったい何者? 自由な発想から思いもよらぬ何かが生まれそう…そんなワクワクするスポットです。(秋元)

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「龍頭が滝」 ⑧

 雲南には「龍頭が滝」と「八重滝」があり、二つ合わせて「龍頭八重滝」として日本の滝100選に選ばれています。
 「龍頭が滝」は落差30メートルの雌滝と、落差40メートルの雄滝があります。お散歩気分で山道を歩いていくと穏やかな雌滝に行きつき、さらに樹齢400年などの大杉が立ち並ぶ木立を上がると、やがて瀑布の音が聞こえ、雄滝に出会います。
 ちょうど朝の陽光を受け、雄滝には二重の虹が架かっていました。虹は天候のようすなどにより必ずしも見られるということではないそうですが、私たちは日ごろの行いがよいので(!)、出会うことができたようです。
 この雄滝は、滝の裏側から表を眺めることもできる「裏見の滝」です。豪快に落ちる水のカーテンは清々しさにあふれていました。(佐藤)

「木次乳業」 ⑩

 「木次乳業」は、雲南市で乳製品を製造・販売している会社として、全国的にも知られています。黄と赤のパッケージが印象的な「木次パスチャライズ牛乳」は、地元の学校給食のほか、道の駅や立ち寄り湯でも必ず見かける人気商品。ちなみに東京でも、自然食品のお店などで販売していることがあります。
 代表取締役の佐藤貞之さんからは、農業への熱い思いや、パスチャライズ牛乳の製法などについてお話をうかがいました。パスチャライズ牛乳は、パスチャライゼーションという低温殺菌処理をした牛乳のことで、栄養成分や風味を損なうことなくフレッシュな風味。サラリとした口当たりながら、牛乳の味をしっかり感じます。雲南市の皆さんは、子どもの頃からこんなにおいしい牛乳を飲んでいるのかと、うらやましくなりました。(酒井)

「三日市の空き家」を見学 ⑫

 雲南市では、住む人や利用する人がいなくなった建物を別の用途で再利用するプロジェクトが盛んです。そのひとつが空き家活用の取り組み。雲南市ではUターンや Iターンなどを希望する人などに向け、空き家物件の情報提供を行う「空き家バンク」制度を設け、新しく住まう支援をしています。
 この日訪れた空き家はちょっと変わった再利用が予定されていて、住居として住まうのではなく、共同オフィスとして生まれ変わるのだそうです。ふすまや縁側のある(そして庭まである!)、昭和の住宅が共同オフィスに。ゆったりとした時間が流れてよいアイデアが生まれ、よい仕事ができるのでは…と入居される方たちがうらやましくなりました。(佐藤)

行政との意見交換会

 視察前、日程表に「行政との意見交換会」の文字を見た時には、わずかながら緊張感を覚えましたが、ざっくばらんにお話いただき、いとよしとして貴重な経験になりました。
 意見交換会に参加したのは、雲南市産業振興部 商工観光課の鶴原隆さんや、政策企画部政策推進課の鳥谷健二さんなど、雲南市のブランディングや観光促進、地域活性化などに携わる皆さんです。
 雲南市ブランド化プロジェクトでは、高校生、大学生、社会人の有志で開催する「うんなん若者会議」などについて聞き、若い世代の雲南“愛”を実感。また、観光については、今年の秋に新しいツアー企画を計画中とのことで、東京に住む消費者・旅行者の立場から、価格設定やプラン内容などについて感想をお伝えしました。(酒井)

「佐世だんだん工房」にて交流会 ⑭


 交流会に参加したのは、数学の授業をネットで行っている小村留理さん、韓国から移住された李在鎭(イジェジン)さん、その奥さんで日本語教師の芝由紀子さん、音楽療法士として島根にUターンされたばかりの金築朋子さん、雲南市観光推進員の神庭聖子さん、地域おこし協力隊でフラワーデザイナーでもある三原治さんなど(お話しできなかった方、残念でした)。みなさん、地域で活躍している方々です。雲南とのつながり、移住のきっかけや、どんな活動をされているのか、根掘り葉掘りと質問し、たくさんの有意義なお話を伺いました。
 黒崎寿夫さんとは、夜が更けてからようやくお話ができて、その熱い思いの一端に触れることができました。
 交流会に並べられたごちそうは、三原綾子さんや地元の女性たちによるもので、「作りたての新鮮なこんにゃく」を筆頭に、野菜の煮物やお浸し、漬物、米粉でつくった麺の料理など、いずれも美味でした。(川崎)

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